石巻市への救護班派遣、と小学校を訪問診療(沖津)

3月18日、石巻市に救護班として派遣
医師5名、看護師2名、薬剤師1名でチームを作り、1000人が避難する小学校を訪問し70名が診察を受けました。 その中で片麻痩にて脳卒中が疑われる方が1名いて、石巻赤十字病院に搬送しました。

被災して8日がたち、冷え込みが強かったため、感冒症状を訴える方が多数いた。 救護班が持参していった薬は限られており、感冒薬はPL顆粒のみ。そこで、葛根湯、麻黄附子細辛湯、桂枝湯を処方し た。また、粉塵によるアレルギー症状を呈する方には小青竜湯を処方した。
夜間に咳がでて止まらないなどの症状がある方には麦門冬湯を処方した。また、小数であるが、嘔 吐、下痢、発熱を呈し、感染性胃腸炎が疑われる方があり、五苓散を処方した。打撲、 擦過傷、ガラスが刺さるなどの軽度の外傷もあった。

普段、病院に通院し内服している 方は継続処方を希望されたが持参薬はかなり限定されており、処方が難しかった。震災 から1週間の段階では灯油の不足にて暖房もままならない状態で、床に段ボール、新聞 紙をひいて、毛布やコートにくるまっていた。食事も十分とはいえず、断水でトイレの 水も流せず、身体を拭くなどの衛生管理も行われていなかった。歯ブラシもないので歯 も磨けず、下着も取り換えていない。衛生状態の悪化から感染症の拡大が懸念された。

3月19日 石巻市の小学校を訪問
100人が避難しており、20名が受診。山あいの小学校で高齢者が多数いた。不眠を訴える方、 糖尿病で普段、インスリンを注射しているが、血糖を測定すると400台と血糖コントロール不良の方、 風呂に入れていないため湿疹ができてしまった方、妊婦で今後に不安をもたれる方がいた。 こちらも感冒やアレルギー症状、内服薬がなくなってしまったなどが多かった。

地元の病院では患者が殺到し、パンク状態であり、このように避難所で軽症の患者を多 数、診察したことは意義があったと考える。軽症の感染症などには漢方薬での対応も十分可能で考える。

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